愛知県公立高校入試の面接試験の準備についてまとめてみました。参考にして下さい。 2008年2月22日
●面接試験での服装や態度
特別なことを質問されるわけではありません。きちんと敬語を使って話したりできればよいのです。言葉遣いだけでなく服装や態度も大切です。
1. 中学校の制服は清潔に着こなしましょう。 襟のカラーやベルトや靴にも注意をはらいましょう。
2. アクセサリーは厳禁です。かばんにマスコットやキーホルダーをぶら下げているのもよくありません。
3. 頭髪は中学校の指導にしたがいましょう。
4. 良くない例
・変形した学生服、制服やスカートの丈が長すぎる・短すぎる、ズボンが太すぎる・細すぎる ・制服の下に、派手なトレーナーやパーカーを着ている ・ベルトをしていない ・派手な靴下をはいている ・くつのかかとを踏みつぶしている ・校章や名札をつけていない ・髪の毛を染めている
●面接試験の質問と答え方
よくある質問例をまとめてみました。これをもとに、自分の言葉で答えを考えてみてください。
質問1) 受験番号と氏名を言ってください
答え方の例「○○○番の、名古屋市立○○中学の○○○○です。よろしくお願いします。」
【ポイント】受験番号と出身中学と氏名はセットと考えましょう。中学校名は正式な校名を答えましょう。「○○中の○○○○です。」では不十分です。「あのー」とか「えっとー」はペケです。
質問2) ここまでどのように来ましたか
答え方の例「名鉄電車で名古屋駅まで来て、そのあと、市バスに乗り換えて来ました。」
【ポイント】交通手段を質問するというよりも注意力をみる質問です。通学時間も聞かれることが多いので、確認しておきましょう。
質問3)試験はできましたか
答え方の例「数学は得意な教科なのでよくできたと思います。」「英語は苦手ですが精一杯頑張りました。」
【ポイント】正直に答えればいいのです。「よくできた」よりも「頑張った」という答えのほうが印象が良いようです。「塾の予想問題そっくりの問題が出たので楽勝でした」などと、予想問題や過去問と比較した答えは厳禁です。
質問4)本校を志望した理由を教えてください
答え方の例「部活の先輩から『○○高校は伝統があってしかも生徒の自主性が大切にされているよ』と教えていただき、あこがれていました。それで自分で学校説明会に参加してみて、先輩方も親切で学校行事も活発で明るい雰囲気の学校だとわかり、志望することを決めました。」
【ポイント】 先生や両親に薦められたというだけの理由は消極的すぎるでしょう。最後は自分で決めたということをアピールするのがいいでしょう。「制服がかわいいから」「校則が厳しくないから」「みんなも受けたたら」---これらは厳禁です。
質問5)本校のどんなところに魅力を感じましたか
答え方の例「伝統があり、学習や進路面で熱心に指導していただけるところです。」「部活動がさかんで、○○○○部が強くて顧問の先生方のも熱心に指導してくださるところです。」「校舎が新しくて清潔で、グラウンドなどの設備も整っていて、先生方も親切で熱心に指導して下さるところです。」
【ポイント】 その高校が自分に合っているとか、自分で望んでいるものがあるとか、自分をより高めてくれるとか、肯定的なことを答えると良いでしょう。校舎を立て直したとか、エアコンが入った等、事前に新しい設備をチェックしておきましょう。
質問6)本校に入学したらどんなことをしたいですか
答え方の例「○○○○部に入りたいです。一生懸命練習して全国大会を目指したいと思います。」「生徒会活動に参加して学園祭の運営にかかわってみたいです。」「英語の勉強を頑張りたいと思います。海外留学も目標にしたいです。」
【ポイント】どんなことをしたいか、具体的に答えるといいでしょう。「まだ考えていません。」「入試のことで頭がいっぱいで、入学してから考えます。」という答えはよくありません。あるいは、「受験勉強で遊ぶ時間が無かったので、高校でははじけたいと思います。」という答えも受験生らしくない悪い答えです。
質問7)出身学校名と学校所在地を言ってください
答え方の例「名古屋市立○○中学校です。名古屋市○○区○○町1の10です。」
【ポイント】自分の学校の住所は意外と知らないものです。覚えているにこしたことはありませんが、もし覚えていなかったら、素直に「忘れました」と答えればいいでしょう。
質問8)校長先生と担任の先生のお名前を教えてください
答え方の例「校長先生のお名前は○○○○先生です。担任の先生のお名前は○○○○先生です。」
【ポイント】この場合は姓だけでなくフルネームで答えるべきでしょう。敬語を正しく使えるかがポイントです。
質問9)中学校生活で一番印象に残っていることを教えて下さい
答え方の例「三年間部活を頑張って、中3の夏に県大会に出場できたことです。みんなで励まし合って練習した甲斐がありました。1回線で負けてしまいましたが、いい思い出になりました。努力することのつらさと喜びを学びました。」
【ポイント】この質問はよく出されます。楽しかったことやつらかったことからどんなことを感じて何を学んだかを述べられれば最高です。ただ単に「修学旅行が楽しかった」「体育大会が楽しかった」だけでは答えとしては中途半端です。似た質問として、 「中学校ではなにか委員をやりましたか」「部活動は何をしていましたか」「中学時代に一番熱中していたのはどんなことですか」などがあります。
質問10)部活動は何をしていましたか、その成績はどうでしたか
答え方の例「中学校でもバスケットボール部に入っていましたから、高校でも続けようと思っています。中学校ではレギュラーに定着できなかったので、高校ではよりいっそう努力してレギュラーを目指したいと思います。」
【ポイント】こういう質問は、積極性などを見ようとするものです。中学校の部活で学んだことを織りませながら、自分のアピールポイントを表現すできると最高です。似た質問として、「入学したらどんなクラブに入ろうと思っていますか」(その高校にないクラブは言ってはいけません)
質問11)得意な科目と苦手な科目を教えて下さい
答え方の例「得意な科目は国語です。小さい頃から読書が好きで、伝記や歴史小説をよく読みます。ですから、じっくりと文章をよむことは大好きで得意でもあります。数学はあまり得意ではありません。おっちょこちょいなところがあって計算間違いをしたりイージーミスをしたりすることが多いです。」
【ポイント】高得点できる教科が得意で、そうでない教科が不得意だと取られるような答えかたはよくないでしょう。なぜ好きなのか得意なのか、なぜ嫌いなのか苦手なのか、自分なりの分析とか努力していることを一緒に答えられたら最高です。
質問12)あなたの長所と短所を教えてください
答え方の例「1つのことにじっくり取り組めるところが長所だと思います。それから、同時にいくつものことができないのが短所だと思います。ですから勉強でも、1つの教科に集中することは得意なのですが、数学も理科も社会科も同時に進めようとするとなかなかうまくできません。」
【ポイント】長所や短所はだれにでもあるものです。この質問は、自分を客観的に分析できるかを見るためのものです。ポイントは、「人からは『明るいね』とかよく言われます。」のように、他人から言われたことをそのまま述べないことです。自分で自分をどうみているかを客観的に表現することが必要です。
質問13)あなたの趣味を教えてください
答え方の例「絵を描くことが好きです。小学生のころから水彩画を描いていました。最近では、パソコンでも絵を描くようになりました。絵の具ではできなかったことができて、とても楽しいです。」
【ポイント】健全で中学生らしい答えがふさわしいといえるでしょう。例えば、「テレビゲームが大好きで一日じゅうやっていることもあります。」というのは好ましくありません。
質問14)尊敬している人を教えてください
答え方の例「母を尊敬しています。毎日私たちのために、食事のしたくや掃除や洗濯をやってくれているからです。作ってもらうお弁当はおいしくて毎日楽しみにしていました。」
【ポイント】なかなか答えにくい質問ですが、「別にありません」とか、思いついたように「豊臣秀吉なんかは尊敬できます」などという答えは好ましくありません。奇をてらった答えは必要ありませんが、面接官が納得できる理由と一緒に答えられるようにしておきましょう。
質問15)3年間の欠席日数とその理由を教えてください
答え方の例「中学2年生とのきに5日間休みました。インフルエンザにかかったからです。それ以来、インフルエンザの予防注射をうけるようにしました。」
【ポイント】欠席日数を「○○日ぐらい」とあいまいに答えるのは好ましくありません。「○○日です」とはっきり答えられるように確認しておきましょう。似た質問として、「遅刻が多いのはなぜですか」「欠席が多いのはなぜですか」も考えられます。面接官が納得できる理由を用意しておきましょう。
質問16)休日にはどんなことをしていますか
答え方の例「夏休みまでは部活の練習や試合がありました。部活を引退したあとは、勉強を頑張っていました。部活をやっているときは家の手伝いを全然していなかったので、最近は家の掃除もしています。」
【ポイント】受験生なのですから休日には勉強しているはずです。が、ただ勉強していたと答えるのではなく、もう少し自分らしさをアピールしたいところです。若者らしくスポーツで気分転換をしていたという答えもよいでしょう。「テレビゲームばかりしていました」は印象がよくありません。
質問17)家族構成を教えてください
答え方の例「両親と、高校生の姉が一人です。」
【ポイント】父と母は「両親」、お姉ちゃんは「姉」、お兄ちゃんは「兄」と表現します。兄弟については、人数もはっきり言うとよいでしょう。
おとうさん → 父
おかあさん → 母
お兄ちゃん → 兄
お姉ちゃん → 姉
おばあちゃん → 祖母 (そぼ)
おじいちゃん → 祖父 (そふ)
質問18)最近読んだ本の感想を教えてください
答え方の例「『盲導犬クイールの一生』です。少し前にテレビで映画版を放送していたので、原作の本を読んでみました。子犬のクイールが立派に成長して盲導犬になっていくお話で、クイールを取り巻く人たちの愛情に感動しました。」
【ポイント】答えかたのポイントは、書名と(わかれば)著者名をきちんと述べて、感動した点をわかりやすく表現することです。まともに読んでもいない本を挙げるのはいけません。また、無理に難しい本を挙げたりしてもいけません。突っ込まれて質問されても、落ち着いて答えられるような本を挙げればいいのです。最近本を読んでいなければ、正直に答えればよいのです。「中学3年になってからは受験勉強を必死に頑張ってきたので本を読む時間も余裕もありませんでした。高校生になったら、いろいろな本を読んでみようと思っています。」
質問19)新聞は毎日読んでいますか、どんな記事を読みますか
答え方の例「毎朝読んでいます。三面記事の事件などを読みますが、最近は地方版で地元のニュースを読むのも好きになってきました。」
【ポイント】中学生なのですから、社会の動きを知ろうとしていることをアピールしたいところです。
以上、参考にして下さい。受験生のみなさんの健闘を祈ります。
トップページにもどる