徒然日記その34. 最近の小学校--メートル法(2/28)

 

 小6の算数でメートル法を習う。この単元は苦しむ生徒が結構多い。1キログラムが1000グラムで1メートルが100センチメートル。これくらいは知っておけば実際の生活に役立つ。いや知らないと困る。しかし、デシリットルやアールなんて今時使うのだろうか。「100アールを平方メートルに直しましょう」とか「1デシリットルは何ミリリットルでしょう」とか。そりゃデシってのは1/10のことってのもメートル法にあるわけだから教えた方がよいのかも知れないけれど、なんだかねえ。

 私は中2の理科で出てくるヘクトパスカル(気圧の単位)にもいまだに抵抗がある。私はミリバールで育ったのだ。単位のことを言い出したらキリがないのだが、変なことを詳しく教えようとするわりに本質的な部分をごまかしてしまっていることが多いと感じるのだ。例えば、理科の熱量計算。

熱量 = 比熱×質量×変化した温度

この公式で熱量(カロリー)は計算できる。で、20度Cの水100グラムが50度Cになりました。まずは、変化した温度は「何度C」でしょう?30何度Cです。これがすでにウソなのだ。「度C-度C」だから、答えはすでにセルシウス温度(degree C)じゃない。正しくはただの「30度(degree)」なのである。細かいけれど、こういうトコロが至る所にある。気になるのは、教える側がそういう部分を本当に理解してから、(省略なり誤魔化すなりして)教えているか、と言うことなのである。

 

 


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