徒然日記その35. 最近の大学入試--複雑な入試システム(3/7)
今年度の大学入試もほぼ終了。残すは後期日程のみである。ところで、この大学入試、我々の世代からすれば「複雑怪奇」なのである。そもそも受験回数が多すぎるし、受験教科の選択幅が広いのでややこしいことこの上ない。
例えば国公立大学を志望すると。この場合前期と後期の2回、同じ大学を受験可能。さらに滑り止めに同系統の私立大学も受験するとしよう。多くの私立大学はセンター試験も採用しているので、センター試験・前期・後期の3回受験可能。さらに中期日程とか、得意教科入試とか色々受験できるところも多い。
受験機会複数化は文部省の意向のようだし悪いとは思わないが、受験教科が問題だ。同じ私立大学の同じ学部でもセンター試験の受験教科と他入試の選択教科が違ったりする。例えばA大学の経済学部を志望するとして、センター試験では現代社会や地理・歴史、公民を選択できるのに、他の日程の入試では、地理・歴史しかダメだったりする。かなり矛盾があると思うんだが。
さらに、センター試験で出願してもセンター試験の合格発表は前期日程試験の前ではないので、いずれにしても前期日程試験は受験しなくてはならない。これでは受験生の負担が増えるだけである。「受験料収入をアテにしてんじゃないの?」って勘ぐりたくもなる。少子化で学校経営も苦しくなっているのであろう。これは私立大学に限ったことではない。「独立行政法人化されたらどうなっちゃうんだろ?」とは某国立大学の教官をやってる後輩のセリフだ。
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