徒然日記その47. 世の中パソコン?(6/5)

 「パソコン出荷1000万台,40%の家庭に普及」だそうだ。ホンマかいな?。累計出荷台数と世帯数から40%と出てくるらしいが、1世帯1台で計算してるんじゃなかろうか。ところが実際には持っている家庭は複数台があるのだ。私だってデスクトップ型とノート型の2台を使っているし子供専用のもある。こういう家庭は多いと思う(仕事用のパソコンを子供に触らせることほど恐ろしいことはない)。

 つまり、普及率40%は「大ウソ」ではないかということだ。せいぜい10%台の感じ。あるいは普及には地域によって偏りが大きいかも。私の回りのパソコン普及率は高くない。ところで、ここで言いたいのは数字の信憑性ではなくてパソコンの位置づけである。

 何をするためにパソコンを購入するのだろうか。最近ではEメールとインターネットだろう。テレビを番組を見ていてもやたら「ホームページアドレスはこちらです」と例のhttp://www.・・・のURLがブラウン管に写る。インターネットをやっている人間にとっては「ふむふむ」なんだが、インターネット未経験者,とくにパソコン未経験者にとってはおまじないのような文字の羅列に見える。つまり取り残された気持ちがするようだ。はやくパソコンやインターネットができるようにならないと世の中から取り残されてしまうという強迫観念まで感じるらしい。

 この強迫観念は大学生にも強いようである。例えば、就職希望の企業から資料を取り寄せたいときにはその企業のホームページにアクセスして、指定ページのフォーマットに記入(入力)しなくてはいけない。つまりインターネットにアクセスできてキーボードで文字入力できない学生は対象外だと言われているのだ。便利な関所ですな。学生自身のホームページのURLを記入する欄まである。それで、学生は必死にパソコンのお勉強である。ホームページの作り方を大まじめにお勉強。何かヘンですね。大学側もその辺りは分かっているようで入学と同時にパソコンを購入させることろも多い。国公立大学だってそうらしい。パソコンに親しむのは良いことだと思うが、なんだか後ろ向きのモチベーションである。これはサラリーマンの英会話教室にも通じるものがある。そんな程度のパソコンのスキルを求めたって仕方がないと思うのだが。採用する側もどのようなポリシーを持っているのだろうか。

 


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