徒然日記その124. 受験生の足を引っ張る高校?  (12/3)

 いよいよ大学入試センター試験が迫ってきた。寒さとともに、受験生たちのラストスパートの季節がやってきたのである。寸暇を惜しんで勉強している受験生諸君も多いことだろう。頑張って欲しいものだ。

 今回は、その受験生の足を引っ張る(?)高校の授業について書いてみたい。その高校とは、とある公立高校である。そこでは、この時期になっても未だ受験モードの授業になっていない。進学クラスの授業が、である。しかも予習復習を強要してノート提出までさせる教科もある。そんなもの入試にゃ出ないでしょーが。こういう問題は突き詰めて考えると「高校とはどうあるべきか」という本質的な部分にまで到達してしまうのだが、それにしても、他の多くの高校(とくに私立高校)では、大学受験に向けての問題演習とか、入試の傾向分析に沿った対策授業をしているというのに、その高校は全然していないのだ。これでは受験生たちが気の毒である。かと言って、その高校は大学受験指導を投げているわけではないようで、希望者には補習授業もやっている。まったくチグハグである。正規の6時間を有効に使わずに、それ以外の時間を使っているからだ。どうも教師によって対応の仕方が違うようで、高校としての取り組みに一貫性がないようである。予備校化している高校も殺伐としていて好きじゃないが、大学受験をバックアップするどころか足を引っ張るような高校もなんだかなあ、である。

 ところで、ノートの作り方まで指定し、そのノートをいちいち提出させて平常点をつける教師は、やっぱり管理教育で有名だった高校での勤務が長いらしい。「愛知県名物」管理教育の弊害はいまだ続いているようだ。いやはや。

 


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