徒然日記その130. 増えない大人。  (1/28)

 今年の成人式でもやっぱりなようである。テレビニュースの画面の中に、酒を飲んで馬鹿騒ぎする新成人を見て暗澹(あんたん)たる気分になったのは私だけではあるまい。思えば、世の中、大人が減った。これは年齢が大人であっても精神が大人でない人間が増えたとも言えるのだろう。要するに二十歳になっても精神年齢は子供のままの人間が多いということだ。

 確かに、大学に通っているなら、二十歳はまだ大学生である。学生なのだから経済的にも自立してないから大人の自覚は生まれないのかも知れない。ある調査では、自分のことを大人だと思っていない二十歳の方が多かったそうだ。だったらそんな半人前に選挙権を与えるのもどうかとも思うのだけど、そこは色々難しいようだ。

 ところで、成人式で暴れている新成人とその取り巻きに共通点があることにお気づきであろうか。要するにガラがよろしくない連中であって、同世代の新成人たちが、「一緒にして欲しくない」とか「やめて欲しい」とか思っている連中である。ニュースキャスターの草野満代さんが興味深いことを言ってるのだが、私もそうかなあ、と思う。人生のうちで目立てるのは、そういう場しかなく、しかも馬鹿なことをやって目立つしかないというのは、ちょっと悲しい。


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