徒然日記その2. 最近の中学生--快便?

 

 ある日、塾生が「先生、今日わたし、カイベンだったの。」ほお、君は便秘だったのか。快便できてよかったねえ。そうではない(笑い)。カイベンとは「買い弁」、つまりコンビニエンスストアで買った弁当のことなのである。学校に持っていく弁当を作ってもらえないから、通学途中のコンビニエンスストアで弁当を買っていくのだそうだ。朝、テーブルの上に弁当代が置いてあるんだそうである。

 別に買い弁を悪いとは思わないが、買い弁させる家庭には家族関係の希薄さを感じることがある。親子のコミュニケーションが少ないのだ。そもそも家庭での会話がないのである。そんな感じであるから、親は、子供をどう叱っていいか分からないらしい。「先生、ウチの子は先生の仰ることはよく聞きますから言ってやって下さいよ。」そんなこと言われたって私は知らない。家庭でするべきコトは家庭でしっかりやって欲しいものである。そのくせ、子供の成績変化には敏感なようで、「上がった」「下がった」と一喜一憂である。少しでも下がろうものなら、もう大騒ぎである。順位で3番や4番下がったからといってホントに学力が下がったのか。いくら説明しても分かってもらえないので説明しないことにしているが。

 とにかく家族の会話は重要だと考える。情操とか落ち着きはそういうトコロで育まれることを忘れたくないものである。そのためには、食事を一緒にとる、少々忙しくても愛情込めて弁当を作ってあげる、そのへんから始めたらどうであろうか。きっと親の愛情を感じてくれると思うのだが。「いえ、先生、忙しくてなかなかそこまで手が回りませんの。」子育てよりも重要なコトっていったい何なのであろうか。困ったものである。

 


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