徒然日記その264. 最近の中学校 苦痛な授業  (12/9)

 

秋のこの時期には、たいていの中学校で授業参観がある。私も、公立・私立関係なく生徒の受けている授業を見に行くように心がけている。

教え子たちは中学校でどんな授業を受けているのか。授業の雰囲気はどうだろうか。ふだん生徒たちから聞いてはいるのだが、やはり聞くのと見るのとは違う。生徒たちの言うことは誇張が入っていることもあるし、何より主観で言うことなので、「あの先生の授業って全然わかんなーい。」「みんな聞いちゃいないよ。」「いっぱい寝てるし。」なんていうのも、実際に見てみれば、ちょっと違うじゃないか、上手に組み立ててるし深いところまでやってるな、と、いい意味で違っていたこともあった。そう、「あった」のだ。過去形である。これまではそういうケースもあったのだ。

今年はそうじゃないのである。ほぼ全部、教え子たちの言う通りなのである。いや、それ以上のこともある。「聞きしに勝る惨状」なのである。教え方も含めて経験のある人間が聞いていて苦痛になる授業とは---。ほんとに誰も聞いていないし、机に突っ伏して寝込んでいる生徒もいるぞ。先生はそういうのにもお構いなしで授業を進めているし。一本調子で抑揚がないのでどこがポイントだかわかんない。そして生徒を当てないし、手を挙げさせたりもしない。まるで生徒が居ないかのような授業なのだ。壁に向かってやっても同じ授業になるだろうなぁ。あーあ。

 


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