徒然日記その4. 最近の中学校--通知表

 

 中3は通知表が気になる季節である。愛知県の公立高校入試は、通知表の素点合計45点と5教科の学力試験50点の、計95点満点で行われる。つまり通知表(いわゆる「内申点」)が全体の半分近くを占めるのであるから、いくら実力があっても通知表が悪ければアウトである。行きたい高校を諦めねばならないケースが多い。

 実力があるのに通知表が悪いなんてヘンなのであるが、これは別に珍しいことではない。同じ学校・同じクラスで、テストの合計点と通知表の評価が逆転するのなんて何度も見たことがある。この理由は次のことが大きい。

 *「学習に対する意欲・関心・態度」を重視する

要するにテストで100点とっても、教師が「意欲・関心・態度」が低いと判定すれば通知表で5はつかない(こともある)。では、この「意欲・関心・態度」とはなんなのか?これが甚だ抽象的でよくわからない。何をもって「意欲・関心・態度」とするかは教師の裁量に任される部分が多いのでだ。ある教師は、授業中に「手を挙げた回数」をいちいち記録しているらしい。またある教師は、「この宿題やってきたら**点ね!」と宣言しているらしい。「注意されたらマイナス5点」なんてのも聞いた。

 では、生徒達はどのように振る舞うか。多くの生徒は成績が上がることを望んでいるので、教師に気に入られようとする行動が目立つようである。特に中3ともなると、人が変わる輩が出現するらしい。「真剣な目をして先生を見つめる」「わかんなくてもとにかく手を挙げる」「分かっているのに質問に行く」んだそうである。

 なんだかヘンに思うのは私だけであろうか。ところでこの内申点、ホントに公立高校へは3学期分が報告されるのであろうか?愛知県外から転入し愛知県の公立高校を受験したある生徒の担任は、2学期の通知表データを記入するように指示されたというのをパソコン通信で見たことがある。「??」である。

 


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