徒然日記その41. 塾は学力格差を増大させる?(4/17)
かねがね思っていることであるが、塾や予備校は「学力格差を拡大する」のだ。このことを意外と思う方々も多いだろうが、実際はこうなのだ。
家庭教師と違って塾や予備校は一斉授業をする(個人指導の塾は除く)。当然、飲み込みの早い生徒も遅い生徒もある。記憶力だってそうだ。まあ、きちんと指導すればみんな成績は向上する。塾講師は(一応?)プロであるから成績が上がってナンボの世界なのである。しかし、その向上度合いに差が出る。一般的傾向として、成績上位の者ほど向上度合いが大きいのだ。その結果、やっぱり学力格差はどんどん拡大していくのだ。出来る生徒はもっと出来るようになるということ。もちろん例外もあって、いきなり学年順位100番アップなんてのもあるが、これは例外中の例外だ。
学力格差があって悪いのか、たいてい議論はこの点には集約される。私個人の意見は「No」である。差があって当然。各人が自分自身のレベルを踏まえて努力すりゃヨイのである。みんな横並びでいたいと考えるところから不幸は生まれるのだ。なんでもかんでも中流意識の日本人気質は悪い点ばかりではないが、学力には差があってもヨイと思う。
その観点から、文部省の唱える「ゆとりの時間」には、疑問をもっている。一斉に同じコトをする以上、「ゆとり」だらけの生徒と「ゆとり」がまるでない生徒が生まれるのだ。これは、少人数学級にしたって同じコトだ。絶対数が減るだけであって、その比率はなんら変わらない。そんなことをしたってしんの「ゆとり」は生まれないのである。いっそ習熟度別の授業を行えばよいと思うのだが。
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