徒然日記その54. 県立旭丘高校の校舎建て直し(7/24)
今ごろ気付いたのであるが、この連載は50回を越えていた。最初はそんなに書くことがあるのだろうかと思っていて、「書くことがなくなったらスッパリ終わりましょう」ということで引き受けたのだが、次から次へと書くこと(書きたいこと)が出てくるのである。それだけ教育現場や子供たちを取り巻く環境に問題が多いということか。
今回は、愛知県立旭丘高校のオハナシ。言わずと知れた愛知県下トップクラスの進学校である。少し前に、このHPの掲示板でも話題になっていた記憶があるが、校舎建て直しのことでもめているらしい。塾生(旭丘高校生)から聞いたことだが、いささか驚いたというかあきれたことを書きたい。
旭丘高校の校舎は老朽化が激しく取り壊して立て直す計画となっていた。ところがOB達が反対運動を繰り広げたのである。理由は「歴史的にも貴重だから保存すべきである」ということだそうだ。さらに、本当に老朽化が激しいのか怪しいからきちんと調査しろと学校側(すなわち愛知県)に要求。さらにその調査費をOBで集めて学校側に叩きつけた(テレビニュースを見ていた私の目には、問答無用で"叩きつけてる"ように写った。かなり高飛車な態度で「金出してやるからちゃんと調査しろよ」的な雰囲気を感じたのである。一体何様のつもりであろうか。)
では、本当に立て直さなくても大丈夫なのか。塾生によれば、普通に窓を開け閉めしても窓ガラスが割れてしまうほど建物がひずんできているらしい。これでは危険である。だから立て直す計画ができたわけであって、予定では暑くなる前にエアコン付きの仮設プレハブ教室ができあがって、その後取り壊しが始まるはずであったそうだ。大規模な工事であるから夏休みを有効利用する予定だったと思う。これは、至極まっとうな計画だ。ところが、である。思わぬOB達の反対運動で着工が遅れに遅れ、結局夏休み前には何もできなかった。つまり、生徒達はあいかわらず「危険な」「エアコンもない」教室で勉強である。さらに、頻繁に校門の前でOB達が反対運動をやっているらしい。
反対運動をしているOBたちは、今現在同校で学んでいる生徒達(=後輩)のことを考えたことがあるのか。私には、単に「自分たちの思い出の校舎を残しておきたい」という自己中心的な行動のように思えるのだが。さらに、そういう自己中心的な行動をとる特権階級意識を感じるのだ。
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