徒然日記その58. 寝る子は育たない?(8/21)
「寝る子は育つ」。これは真理である。身長は寝ている間に伸びるらしいし、よく食べてよく眠る子は心身共に発育がよろしい。が、しかし、現代の子供にはこれがあてはまらいのである。そもそも睡眠のとり方が滅茶苦茶である。ほとんど徹夜でテレビゲームに熱中して、翌日は一日中寝ている。昼間に寝るから今度は夜眠れない。こうしてどんどん夜型人間になっていくのだ。規則正しい生活サイクルができていないので、食生活も滅茶苦茶である。夜中にコンビニで買い食いする、炭酸飲料をお茶代わりにがぶ飲みする、朝食はお菓子である。こんなことでは心も体もきちんと成長しないだろう。
これは家庭の問題でもあって、朝食にお菓子を食べるのは母親がちゃんと朝食を作らないからである。喫茶店のモーニングを食べてくる子供だっている。まあ、食べてくるだけマシかも知れない。朝食をとらない子供がとても多いのだ。こんな食生活をしているんだから驚くほど体力がない。体格はずいぶんよくなったはずなのだが、中身が全然伴っていないのだ。精神力だってそうである。すぐに「面倒くさい」「しんどい」である。集中力のない子供も多い。遊びでもなんでも一つのことに集中(=熱中)できる子供が実に少ないのである。これには、すぐにリセットしてやり直せるテレビゲームや気に入らない部分を早送りできるビデオやCDが大きく影響していると感じているのは私だけだろうか。考えてみれば、学校が荒れ始め子供たちがへんになった時期は、ファミコンが出現した時期と一致している。これはテレビゲームに対する偏見だろうか。
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