徒然日記その60. 学校でのIT革命って?(9/4)
前回に続いて「IT革命」のおハナシ。今回は、とくに学校(教育機関)ではどうなってるのか書いてみたい。もっとも、私は単なる学習塾講師であるから、学校内部の詳しい事情については伝聞でしか知り得ないのであるが。
さて、まずは客観的データから紹介したい。このHP(スクール・ネット)の方から伺ったことである。大学や短大はほぼ100%HPをもっているらしい。そこで、リンクしたことをメールで知らせようとして東海3県の全大学のHPにアクセスしてメールアドレスを調べたらしい。いやはやご苦労様である。ところがメールアドレスがわかったのは半分もないそうだ。中には「電子メディアでのやりとりはしてないから電話か郵便をよこせ」という大学もあったそうだ(その大学とは国立の"工業系"単科大学である。情けない)。さらに、メールを出して返答があったのは30%ほど。宛所不明の Returned Mail で返ってきたのも結構あったらしい。一方、素早いレスポンスの大学もあって、こういう大学のHPはしっかりまとまっていてwebmasterを初めとするHPの運営システムがきちんとできあがっているらしい。この差は大きいと思う。それにしても、「IT革命」だのなんだの言ってても、ただHPを持っているだけではとても高等教育機関とは言えないのではないか。まして、「21世紀の情報化社会をリードする人間を作る」なんてお題目を唱えるなんてね(大学って「最高学府」なんですよね?ホントかいな)。
高等学校はどうであろうか。これも聞いた話であるが、愛知・岐阜・三重の東海3県でHPを持っていない高等学校は愛知県に一番多いそうだ。もっている方が遙かに少ないらしい。とくに公立高校は寂しい限りなのだとか。岐阜県の高校はほぼ100%が持っている。これは岐阜県が力を入れているんだそうな。しかし、多くの高校HPは「とりあえず」とか「無理に作らされた」感じのHPが多いらしい。中には生徒さん達が中心になって立派なHPを作っているところもあるが、高校ごとで差が大きいようである。
そもそもHPを開いて何がしたいのか。このコンセプトがはっきりしていないと意味がないのではないか。例えば問い合わせたくてもメールアドレスが分からず電話していたらHPの意味がないと思うのだが。Javaスクリプトで校歌を流すぐらいだったら(校歌を聞きたくてアクセスする人間がいるのだろうか?トップページを開いたらいきなりJavaスクリプトの読み込みが始まるのは勘弁して欲しい)、肝心な部分をしっかり作りこんで欲しいと思う(オフィシャルページを謳うならなおさら)。「IT革命」だの「高度情報化社会」だの言っても、結局は、何がしたいのか、誰を対象としてHPを開いてどのような情報を発信したいのか、だと思うのだが。これらがはっきりしてなかったら何も生まれないと思いますよね。
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