徒然日記その68. あさましきもの。(10/30)

 

 今の世の中あさましい人間が多い。いや、多いのではなくて「多くなった」のか。塾の近所の神社では毎年秋祭りで餅や菓子がもらえる。その年の年男・年女が餅や菓子を投げるのだ。かれこれ50年続く習わしらしい。ところが最近の光景が情けないというかあさましいというか。

 われ先に餅や菓子を奪い合う,子供が拾った餅や菓子を奪い取る,しまいには喧嘩まで始まるのだ。これは全部大人達のしていることである。投げる側だって情けない。普通は子ども達の方へやさしく投げるものだろうが、そんなことしている方がずっと少ない。知り合いに手渡す,「餅はもういいからミカンもっとちょうだい」の声にミカンを段ボールごとひっぱり出す,・・・・。

 サンタクロース状態(背中に大きな袋を担いだ状態ね)で喜色満面で引き上げていく者、もみくちゃにされて泣いている子供。はたしてこれが秋祭りの光景なのか。いやはや情けない。こういう大人たちを見ていたら子供だってそうなりますよね。こういう大人に育てられた子供は・・・考えただけで怖くなります。餅や菓子の代金は善意の寄付金で賄われているのだが、善意を踏みにじる人間の多いこと多いこと。いつからなんでしょうか。

 


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