徒然日記その72. なりたくない職業? (11/27)

 ある新聞に世俗を風刺する漫画が出ていた。一目見て笑ってしまったのだが、あとで考えてみて情けなくなったのだ。その漫画とは、小学生が作文しているところ。作文の題名は「将来なりたくない職業」である。「なりたい」のではなくて「なりたくない」職業・・・。その中身は、

 学校の先生、警察官、政治家、医者、そして考古学者・・・

まあ確かにそうである。テレビでほとんど毎日「不正だ」「汚職だ」「ミスだ」「無能だ」「逮捕だ」と取り上げられていたら小学生でも嫌になるだろう。「先生、森そうりだいじんってバカなんでしょ?」とは小学生(低学年)の塾生のセリフである。こんなこと聞かれると答えに困る(自信を持って「そんなことないぞ」と言えないのが情けない)。「森喜朗って、しんきろう(蜃気楼)って読むんでしょ?そのうち消えるんだよね」これは中1の塾生のセリフである。きっとテレビで首相を揶揄してるところを見たんだろうなあ(彼らはまだ新聞や週刊誌は読まないからきっとテレビの影響である)。考古学者は、例の捏造の件があるからだろう。ウソがまかり通る学会の体質も困ったものである。学校の先生・・・。毎日接しているはずなのだが・・・。だからこそか?(これもかなり情けないことだ。)

 さて、こうしてみるとテレビの影響とは恐ろしいものである。子供たちは、多くの情報をテレビから得るのである。だから、テレビで「政治はダメだ」「政治家は悪い」なんてやっていたらホントにそう思うようになる。理由もなしに思いこんでしまうのである。これは一種の洗脳ではないだろうか。危険なことである。ただ、学校の先生は毎日自分の目で見ているわけだから洗脳されているとは言えないんだろうなあ。

 

 


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