徒然日記その8. 最近の大学入試--なんで工学部に数学がいらんのだ?
今回は大学入試についてである。私の塾では、今春から高校生を教え始めた。3月のチラシで募集したら、いきなり新高3生がやってきた。しかも3人も。いずれも市内の公立進学校の生徒である。そんなわけで、いきなり大学受験生を教えるハメになってしまったのである。まあ、3人とも文科系数学を教えて欲しいのであるから、ラクといえばラクなのだが。(私は一応旧帝大の理学部大学院出身である。)
ところが、大学入試の仕組みがさっぱりわからない。共通一次試験は「センター試験」と名を変えたことぐらいは知っていたが、分離分割方式だの、A日程だのB日程だの、推薦入試だの、ややこしいことこの上ない。センター試験を採用する私立大学も実に多い。で、大学入試のガイドブッックを買ってきて、入試の仕組みのお勉強である。
フムフム、XX大学は二次試験には英語だけね。あ、XXX大学は今年から二次試験に数学登場ですか。まあ、国公立大学のことはだいたいわかりました。次は私立大学入試のお勉強である。一応理科系の大学も見ておこう。高2の塾生が理科系だし。なになに、XXXX大学工学部は、数学は1・Aだけでいいの?ヘンだなあ。え?コッチの大学もそうではないか。
さらに調べてみて驚いた。某国立大工学部は二次試験に数学をとらなくてもよいのだ。(代わりに英語がいるが。)その大学には知人がいるので電話して聞いてみた。曰く「授業が大変」なんだそうである。工学部であるから数学の授業がある。当たり前だ。なのに数学さっぱりな学生が大勢いるらしい。そりゃ、受験で必要なけりゃ勉強しないから、さっぱりなのは当然であろう。
少子化で生徒確保がタイヘンなのはわかるが、日本の大学はドコへ行くんであろうか。いやはや・・・。
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