徒然日記その81. 最近の高校入試---易しすぎる入試問題 (1/22) 

 いよいよ高校の入学試験が始まる。そこで今回は愛知県公立高校入試問題について書いてみる。そもそも公立高校はなぜ共通の入試問題なのか。私は高校ごとに独自の問題を使うべきだと考えている。問題作成が大変だなんて言わせない。その高校で3年間教える生徒を選抜するのだからそれくらいの苦労は当然である。そして、合格させたなら(入学を許可したなら)3年間責任を持って教えるべし。当たり前のことである。ワケのわからない授業をやってテストの学年平均点が30点未満だなんていうていたらくをやっている教師を淘汰するためにも、是非やってほしいものだ。(使役表現の英文を「させしめる」なんて訳しているロートルにはとっとと引退して欲しい)

 そもそも共通の(つまり現在の)入試問題は簡単すぎる。通知表で3しかとれなくても「訓練」すれば満点をとれる。 そんな問題で受験生の学力を測れるのか。また、逆もあるから腹が立つ。いくら学力があっても中学校教師の見込みが良くないと通知表で5がもらえない。限りなく5に近い4である。それでも4は4。これが9教科であったとすると内申点(通知表の合計)では途方もない差になってしまう。これを入学試験で逆転できるか。答えはノーである。問題が易しすぎて差がつかないからだ。だから、「教師の見込みが良くて(要領が良くて?)、受験訓練をした者」が上位校に合格し、ずっと力のある者は内申点が足りないから中位校行きである。宿題の解答をまる写しして教師の顔色を伺う生徒が第1志望に合格できる。これってヘンだと思いませんか?

 いわゆる難関校受験専門塾だってそうである。「たいして出来ない生徒」に(簡単な)入試問題を(理解できなくても)正解させるノウハウをよく研究しているのだ。連立方程式が解けない生徒でも「二次関数と一次関数の融合問題」を正解させることは出来る(塾の数学講師なら皆さんご存じですよね?)。しかしこんな調子で合格したって先がないのである。高校で全然伸びない。いやむしろ失速するのだが、合格させたらあとは知らないらしい。もっとも、高校の合格実績で塾を選択する側に一番の問題があるのだが。

 


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