徒然日記その90. 三つ子の魂 (3/12)

 新生児の1000億個の脳細胞はまだ大部分が接合されておらず、3歳になるまでに細胞同士をつなぐ接合部が強化されて新しい接合部が生まれる(と、ユニセフが言ってました)。まさに「三つ子の魂百まで」である。3歳までに、経験を通して喜びとか悲しみとか怒りとかの感情を形成する接合部がどんどん生まれていくそうだ。つまり、3歳で物心つくまでにその後の性格や人格が決まってくると言うことである。ということは、この間に親の愛情を一身に受けて育った子とそうじゃない子の間には埋めがたい差が生まれるということである。

 最近の新聞や雑誌では「育児放棄」なんていう言葉を目にする。殺人罪で立件されるケースもあってただ驚くばかりだが、事件にならなくとも、ほとんど「育児放棄」状態に近い親は少なくないのではないか。躾にしたって日常生活の仕方を教えることだって、他人任せにしていませんか?勉強だってそうである。足し算・引き算くらい家庭で教えたっていいのではないか。わざわざ塾に送り迎えするくらいなら、本屋でドリルとか問題集を買ってきて親子でワアワアやればよいのである。親子で過ごす時間はとても大切な「情操教育」の時間だと思うのだが。

 


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