1月X日
今日、私の6歳年上のいとこが、通訳になりたいと言うのを聞いた。なんだか信じられない、と言うか、不思議な感じだ。今年で21になるのだから、自分の天職を見つけるのはおかしくない。けど、私がこの前会った時にはまだ大学1年生で、まだまだ遊んでいたのに。
そのいとこは、お世辞にも学校の成績はいいとはいえず、中学の通知票には”1”があった。けれど、英語の成績だけは良くて、外国語大学に進み、去年の4月にオーストラリアへ留学した。この冬休みに一時帰国し、もう1年間むこうにいるつもりらしい。すでに英語はペラペラらしいので今度は外国の文化などでも勉強するのだろうか。自分よりたった6年先を生きている人が自分の職を決め、それにつくための技術を磨いている。そう考えると、なんだか”将来”というものが妙に現実味を帯びてくる。私のいとこはたった数カ月会わない間に全く別の人間になってしまったような感じさえ受ける。
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