4月XX日   

 「やっと高校入試が終わった。」と確信できたのは、入学説明会の時、自分の受験番号を書いた紙が張ってある椅子を見つけたときだった。「ここにきてもいいよ」と言われたような気がした。合格発表の時に自分の番号を見ても、中学校の先生から合格通知書をもらっても、合格の実感がわかなかった。一応入試の自己採点はしたのだが、なんと言っても「自己」採点だ。記憶が曖昧なのに自分の都合のいいように思ってるだけなのかも知れないし、番号だって見間違いと言うこともあり得る。合格通知書だって、私が登校した(不合格者は後から登校する。)のを見て、中学の先生が書いたのかも知れない。

 とまあ、これこそ本当に自分の都合のいいように思考は悪い方へしか行かなかった。自分に自信がない奴がこうなるのは当たり前だろうか。

 そんな私でも、何とか第一志望校だった高校の校長先生から入学許可をもらうことができた。気分はもう最高だ。授業ももう始まった。さすがに中学とは違う雰囲気がある。大学入試のことはまだ考えたくないけれど、勉強はしっかりやるつもりだ。

 


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