子育て日記 その13  2011.6.9.


< 長男大学へ (その1) 〜私の見た一宮西高校の受験体制〜 >

 

長男の高校生活は、昨年終わってしまいましたが、「子育て日記」をさぼっていました。

 一宮西高校での長男の生活について、私の感触は受験偏重だなとの思いはありましたが、それでも3年になるまでテニスに勤しみ、秋の西高祭では先頭に立ってマスコット作りやバンド演奏に明け暮れた姿を見れば、勉強以外にも楽しみ充実したそれだったのだろうと思います。

 一宮西高校の受験体制は、3年生になり、まず父兄を集めた受験心得のようなプレゼンテーションで開幕した印象があります。先生は演壇から父兄に指差すようにして話します---非常に明確なビジョンです-「名大へ行け!」「わが校は、名大へ入れる!」ということです。「田舎者が東京や関西を目指さなくてもいい。全員「名大」を目指すのだ!」と言わんばかりです。しかし、このプレゼンは尾張地方の家庭の切なる願いと一致し、集まった親は感涙しそうな勢いです。

 実績も、平成20年に続き、名大合格者ダケは、一宮、旭丘、岡崎、東海、明和、時習館という多くの東大合格者を輩出できる超難関高校と遜色ないという勢いなので、一応の証拠もあるのです。結果的には、60〜70人が名大を受け、50人弱が合格をするといった感じです。

 3年生は、0時間目から8時間目までの授業が組まれます。0時間目は7時30分ころから始まるので、長男が家を出るのは6時15分。それでも弁当が欲しいと言うので、妻はフーフー言ってまだ暗い内に弁当を作っていました。ただし、これは学校大好き長男のクセで始業30分前には学校に居たいからなのだそうです。土曜日も同じですし、年末も31日まで。年始は2日からといった具合です。生徒が大変なのは受験だから仕方が無いが、先生のご苦労は大変なものです。

 ですから3年生の担任、教科担任の選任前には、モチベーションの問い合わせがあるらしい。時間外・休日は手弁当で予備校講師以上の労働環境に耐えられるか?ということのようです。一宮西高校の受験勉強指導は、先生の犠牲というか猛烈なやる気の上に成り立っているのです。「予備校へ行く暇などはない。また行く必要はない。」と先のプレゼンでも先生からツバがとぶのです。

 しかし、熱心な学校とモチベーションの高い先生に守られた生徒たちが、崇高な志を全うする精神をはぐくんだかは疑問だなというと、その関係者の方々に失礼にあたるかもしれません・・・?できれば、自らが考え志向し目標を立てそれに向かい努力するとして欲しいが。。。

 


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