子育て日記 その5  2006.10.29.


納得いかない

 

もうすぐ夏休み。

そんな夕げの食卓に、中学3年生の息子がきて紙切れを一枚。

「5万円だって。夏期講習代」「はぁー???」と妻。続けて「もう払ってあるって」と妻は不信な顔。妻は○○塾の春先の説明会で、「当社は夏期講習代も冬季講習代も込みの年間の授業料ですご安心を」と説明を受けたという。

よく息子に聞けば、何と「夏期講習テキスト代」だそうだ。そういうアクドイ商売があるか!と頭にきた。ひと月に満たない間しか使わないのに、一体どういうテキストを作ったら5万円になるんだ。月間の授業料が3万円余りだから、授業料の1.7倍もするテキストとなる。

そんなモンがあるか!見せてみろと思わず叫んでしまった。私は大学の教科書だって1年5万円も払ってない。そんなことを言い出せば何だって通じる。夏期講習期間のエアコン代は別。駐輪場代は別。電灯代は別・・・などと。こういう手合いを、「詐欺」と言うのだ。(そう不満を募らせていると、ふと友人である商売気のない塾のオーナーが、「○○塾はアクドイ商売をする。何かにつけて金を取る算段をしているから夏期講習とかは、要注意だ」と言っていたのを思い出した。)

息子は行きたいというので妻は不承不承出していた。が、私はまったく納得がいかない。

 

涼しくなった。

夕げの食卓に息子がまた紙切れを一枚持ってやってきた。・・・嫌な予感・・・(こういうときだけ息子と一緒に晩飯を食っているのではない-誤解の無いように。)

「7万5000円。冬季講習代」「ああ〜ん!」妻が叫んだ。

「もう、いかんでいい!」俺は息子に言った。

息子に聞くと、冬期講習代ではなくて、「冬季特別講習代」だそうだ。怒り心頭に走った。いつもはできない講義を冬期講習の中でも特別な時間を設けてやるのだそうだ。まったくバカにした話だ。年間授業料だけを払っている人を無視した悪徳商法と言うしかない。

息子とヒザを詰めて話した。

「7万5000円という金がどういう金かわかるか。おかあさんが一ヶ月パートして働いて得る全額だぞ。その重みがわかるか」

別に息子に文句言う事じゃない。そう思いながらも、そろそろ費用対効果。フェアーな商売。親へも気遣いが必要だと言う事。そう言うことも必要だと自分に言い訳しながら言った。

 


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