徒然日記その128. ほんとに文盲率は0%なのか。  (1/14)

 日本は世界で1,2を争う先進国で、国民の教育レベルがとても高いから、文字の読み書きができないなんて赤ちゃんくらいである。そう言われているし、私もそう思ってきたんだけど、最近は「?」と思うこともしばしばである。ホントに日本は文盲率(文字の読み書きができない人の割合)は0%なんでしょうかね。

 小学生や中学生を教えていて時々あることだが、聞き取った言葉をそのまま文字に出来ない生徒がいるのだ。促音(小さい「つ」)や促音(「ん」)が入っている言葉に弱いようである。これは小学校で言葉をしっかり学んでいないことと、日常生活での読み書きの絶対量が少ないから起こることだと思う。こんな調子だから、音便(おんびん)変化も理解できない子供が増えているわけだ。そうなってくると高校での文語動詞の活用変化だってままならないわけであって、まずます語彙(ごい=ボキャブラリー)の貧困な人間が増えてくる。まあ、そこまでのレベルを全員がクリアするのは大変なんだろうけど、もっと日常的なレベル---例えば運転免許の筆記試験で問題文が読めないなんていうヤツを見かけませんか?日常生活に支障があるなら文盲とも言えるんじゃないですかね。


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