徒然日記その132. 教室に軟体動物?  (2/18)

 低下しているのは、子供達の学力だけではないようだ。体力も低下しているのだ。その顕著な例が、椅子にきちんと座れないということ。落ち着きのない子供が増えていることも原因の一つだが、もっと根本的な原因があると思うのだ。そう、体力の低下である。着座姿勢の悪い子供に、椅子を引いて背もたれに背をつけて座り直させても5分と持たないのである。まるで教室中に軟体動物がいるようだ。

 すぐに机にだらりと倒れ込み、肘をついてしまう。書くときも同じで、左腕で頬杖をついたままである。常に前傾姿勢になって机に支えてもらわないとダメなようである。これは即ち、頭の重さを支える体力(筋力)がないことを示しているといえよう。こういう軟体動物は学力の高低に関係なく出現する。つまり子供達全般の体力が低下しているということである。この体力低下は学力低下より深刻だと思うのだが。「健全な精神は健全な肉体に宿る」と言うし。


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