徒然日記その135. 生徒の質? (3/25)
「私立高校と公立高校はどちらがいいの?」の第2弾である。先回は学習指導、つまり教師を比べてみた。今回は生徒を比べてみよう。
公立高校は一般的に校則が緩やかだと言われている。実際にそうである。そういう状況を子供達は「自由だ」と言う(私はそうは思わないのだけど)。自由かどうかは別にして、とにかく校則が緩やかであるから、茶髪やルーズソックスは当然、女子学生はお化粧バリバリである(やまんばメイクは気持ち悪いぞ)。
一方私立高校はどうか。一般的に校則は厳しく、チェックもきついので身なりはきちんとしていると思われがちである。まあ、実際にそうだと言えるところもあるんだけど、そればっかりじゃない。当然である。チェックが厳しいから校内では(一応)きちんとしているようでも、校外ではわかったものではないのだ。
実例を挙げよう。最近のことである。名古屋市郊外の私鉄駅前の銀行で用事を済ませて出てきた時に見かけたんだけど、高校生が3人、道いっぱいに歩いてくる。まるでGメン'75のオープニングである(Gメン'75とは丹波哲朗などが出ていた刑事ドラマ。タイトル通り1975年放送だから、知ってる人はおじさんかおばさんだ)。さらに驚くことに、制服姿で堂々とくわえタバコである。特徴ある色のブレザーだから高校名は分かるが、書いても仕方ないので伏せるけれど、いやはや全くあきれるばかりだ。着こなしもだらしない。ブレザーの裾からはカッターシャツがだらり。シャツの裾を入れない着こなしが流行っているが、それは場合によるのであって、制服でそんなことをしたところでだらしなく見えるだけである。ズボンの裾も長くて引きずるようである。腰パンというのも流行っているらしいが、私の美意識からすると勘弁して欲しいものだ。ラフなのとだらしないのとは根本的に違うのだが、きょうびの中学生・高校生たちは、その違いを理解できないらしい。
今回は何を言いたいかというと、公立は〜で私立は〜、なんていう分類には意味がないということである。公立高校にも色々あるし私立高校にも色々ある。また、同じ高校に通っていても生徒一人一人の意識も異なるということだ。傾向としては、入試の難易度が高い高校には、上記のような生徒は少ないのだが、少ないだけで居ないわけではないし。進学実績についてもそうである。「A高校はB高校よりも、国立大学にたくさん合格してるらしい」これは確かにデータとしては正しい。しかし、A高校に入れば必ず国立大学に入れてB高校だと入れないのか。そんなことはない。大学入試なんてテスト勝負なんだから高校名なんて何の役にも立たないのだ。要は生徒個人の実力なのである。まあ、「雰囲気」っていうのも重要なんだけど。
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