徒然日記その171. 受験のコツ---その2.試験の合間に (2003.2.3)

 受験のちょっとしたコツの第2回目である。今回は、試験の合間の過ごし方について。つまり試験と試験の間の休み時間の過ごし方のことである。

 人間というものは実にメンタルな生き物である。だから、精神状態によって、できたりできなかったりすることがある。試験だってそうである。心が落ち着いていれば、普段通り・実力通りの力を答案用紙に吐き出せる。ところが、不安だったり落ち着きを失うようなことがあると、それができない。そして、だれしも受験するのは不安である。だから、受験で100%の力を出すことは難しい。

 しかし、100%に近づける工夫は可能である。不安材料や落ち着きを失う要因をできる限り取り除くことである。とくに気をつけて欲しいのは、試験と試験の間の休み時間の過ごし方である。友達どうしで、前の時間の試験の内容を話すのはやめるべきだ。答え合わせなんて最悪である。済んだ教科のことを考えたって得点が増える訳じゃないし、間違っているところがあるのを知ったら不安にもなる。そんな心理状態で次の試験にのぞんでもプラスになることは何ひとつ無いのである。では、何をするとよいだろうか。休み時間にすべきことは、頭の切り換えである。次の教科に頭を切り換えるのだ。そのためには、「使い慣れた」参考書や問題集を眺めるといい。なにも鉛筆を持って解く必要はない。眺めればよいのだ。それだけで十分である。

 あ、そうそう、100%に近づけることはできても、100%以上を出すことはできない。当たり前である。だから、実力以上の力を出そうとしたってダメである。力んだらミスが出るだけ。マイナスである。力まないためには、各教科の自分の目標点を設定することだ。私立高校の場合はボーダーがいまいちはっきりしないけれど(配点非公表だから)、公立高校なら設定可能である。ぜひやってみて欲しい。


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