徒然日記その19. 最近の高校入試--内申点操作?(11/11)

 

 愛知県の公立高校入試には内申点が重要である。通知表の素点合計のことだ。(文部省は「調査書」と呼んでるらしい。)これには第4回でも触れた。

 今回は、この内申書の"操作?"について書きたい。どの先生も自分の受け持つ生徒を受験校に合格させたいと思う。これは当然だ。で、そのあとの行動がいささか問題なのだ。「内申点操作」をする学校が多いのだ。これはもう公知の事実になっていたりして、生徒達も知っている。

 どういうことかというと、通知表の素点の貸し借りをするのである。例えば、A君は成績に余裕があるからA君の国語の5をB君に回そう、とか、C君は私立高校推薦希望だから2学期が重要なのでD君の数学の4をC君に回そう、そのかわり3学期は公立高校志望のD君に4を返さなくちゃ・・・。だいたいこんな感じらしい。

 聞いたハナシであるが、某県立トップ高校を受験したE君は、中3の3学期になって今までずっと3だった教科が突然5になった。めでたくオール5になったというワケである。正直者のE君は、何かの間違いだと思って通知表を持って職員室に飛んでいった。「先生、コレ間違ってます!」そうしたらその教科担任は「だまってなさい。これでXX高校に合格出来るから」(!)ううむ。なんか違うゾ。そう感じる私は"甘い"のか。いやはや。

 もちろん全部の中学校がやっているとは思わないが、見方を変えれば、やっていない中学校の生徒は不利ではないか。もうここまで来ると受験とはいったい何なのかわからなくなってくる。だから私は考えないことにしているのだ。みなさん、正々堂々と受験しましょうよ。 

 


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