徒然日記その194. 筆記用具すら… (9/8)

 

 中学校が完全週休二日となり、学習内容が大幅カットされて子供達の学力低下は来るところまで来た感がある。さらに通知表が絶対評価となって、自分の学力を客観的に把握する機会も失われてしまった。こういうこを書いていると暗澹たる気分になってくるのだけれど、さらにひどい状況が生まれつつあると思う。

 何がひどいかというと、子供たちの学習に対する態度がなってないのである。すぐに「あ、わすれた」「やってません」である。これは、忘れ物をすることや宿題をやってこないことが悪いと思っていないということだ。これじゃいけないので、取りに帰らせたり授業後に残してやらせるわけだ(こういうことが悪いことだと学習させるためである)。すると、「先生きびしー」である。たまにおおめにみると「先生、優しくなったー」である。

 つまり、今の子供たちは何が悪くていけないことなのかをきちんと教えられていないのだ。筆記用具すらきちんと用意できないのである。私の感覚では、勉強する場に筆記用具を持ってこないのはかなり悪いことなんだが。筆記用具を持ってこない子供は急激に増えた。持ってくる子供も、筆箱も無しに鞄の中にシャープペンシルが放り込んである。こんな扱いしかできないからすぐに壊れて使えなくなってしまい、結局、「先生、貸してー」となるのだ。時間にしてもそうである。遅刻常習の子供も急激に増えた。とくに理由も無しにである。必ず5,6分遅れてくるのだ。親が送り迎えしていても遅刻するのだから、どうやら家庭の問題のようだ。家庭で、当たり前のことが教えられていないのである。

 なってない子供が急激に増えたわけだけど、なってない家庭が急激に増えたとも思えないので、おそらくこれまでは、なってない子供を学校がしつけてくれていたのだろう。ところが、学校にしつける余裕がなくなってしまったのではないか。いやはや困ったものである。え?学校じゃありませんよ。家庭が困ったものだと言っているんです。


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