徒然日記その213. 「勉強のやり方が分からないんです」  (5/24)

 

 「勉強のやり方が分からないんです」---よくうける相談である。それで話を聞いてみると、たいていは「分からない」のではなくて「何もしていないだけ」なのである。何から勉強に手をつけたらいいか分からないのは、私の経験上、「勉強したくない言い訳」であることがほとんどである。

 本当に勉強の仕方が分からない生徒は、「こういうことをこれくらいやっているけれど、成績があがらないんです」と相談してくる。まあ、こういう生徒はちょっとしたヒントとかお薦めの参考書を教えてあげるだけで自分の「壁」を越えて、もう一段高い次元に昇っていく。

 一方、「勉強したくない言い訳」をする生徒は、要するに始めようとしないのである。教科書を読んでみるとか漢字や単語を書いて練習するとか学校の問題集をやり直してみるとか、とにかく何でもいいから「自分で」方法を考えてやってみることが大切なんだけど。

 似たような相談(?)で、「授業が分からないんです」というのもある。これは経験上、「勉強していないことの言い訳」であることが多い。私に言わせれば「分からない」のではないて「覚えていない」のだ。英単語や歴史の事柄や理科の公式や数学の基本定理を覚えないで問題が解けるはずがないのである。

 どうも最近、こういう生徒が多い。努力しないで(勉強しないで)成績を上げたいという不届き者である。


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