徒然日記その219. バカ親が学校教育をダメにする!?  (12/30)

 

 以前にも書いたことがあるのだけど、その続きを書いてみたい。親バカとバカ親の違いは、この本に詳しいのだが、最近はバカ親の方が多いようである。例えば、目先のことしか考えられないバカ親。学校と受験産業は根本的に違うのである。これを同一視する---例えば高校に予備校のかわりを求める---バカ親のなんと多いことか。

 前回書いたことにも通じるのだけど、学校教育というものをどうとらえているのだろうか。生徒とは教師による生産物であって、その対価を払っている顧客はその先にいる社会なのである。だって、莫大な税金がつぎ込まれているんですよ。これは公立だけでなく私立の学校にも当てはまる。私立の学校に対する行政からの補助金・助成金は莫大であって、これなくして私立の学校は立ちゆかないからだ。

 だから、生産される生徒が生産する教師の採用試験を採点するなど論外であって、また、生徒の親が学校に対して予備校のような成果を求めたり、予備校に行くより安いなんていう考え方をするのは間違っていると、私は思うのだ。まあ、これは理想論であって、生産する側の教師に対してたいへん高い理想像が求められるのであるが。でも、理想を棄てたら何も残らないのではないだろうか。何事にもね。


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