徒然日記その221. 最近の中学校 教科書ってとばすもの?  (1/15)

 

 ゆとり教育とやらのせいで中学校の授業時間数が大幅に減った。それに合わせて教える内容も減った。ところが進度は上がらない。ひどいものである。何がひどいかというと、やたら教科書を飛ばすのである。つまり、教えないし習わないのだ。

 とくに国語。進度が遅いし、単元をやたら飛ばすのである。数学や英語と違って、国語は内容が連続していない。だから、内容を飛ばしてもさほど問題ではないかも知れない。それにしてもやりすぎではないだろうか。飛ばした単元の漢字や言葉の意味はどうなるんだろうか。例えば中3の国語だと、ここ数年、学年末試験までに魯迅の「故郷」を教えた中学校を見ていない。私の周りだけなのか愛知県全体でそうなのかは知らないが、「分かる・分からない」以前に「教えてない・習ってない」のである。

 国語が一番極端だが、他の教科も似たようなものである。高校入試が始まるまでに教科書は終わっていない。英語はまだ関係代名詞に入っていないし、数学は三平方の定理を終えていないのである。塾ではとっくに終わって入試の問題練習をやっているから塾生たちには関係ないのだけど、塾や予備校に通っていない高校受験生はどうするんだろうか。「自分で勉強しておけ」なんてあまりに無責任だよね。


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