徒然日記その228. 最近の中学校「辞書を使うな!」 (4/14)
「辞書を使うな!」---これは、ある中学校の英語教師の言葉である。どういう状況での言葉かというと、次のようである。休み時間に、生徒(うちの塾生である)が英和辞典を引きながら教科書の本文を訳そうとしていた。それを見た英語教師は「辞書なんか使ってたら時間がかかる。教科書の後ろに単語の訳が出ているからそれを見て訳せばいい。」これを聞かされて私は言葉を失ったのであえる。この生徒は学年トップクラスの成績である。日頃から私は「英語と日本語は1対1で意味が対応するわけじゃないから辞書を引いていろんな意味や用例(例文)を確かめてごらん」といってやるのだが。
教科の本質を離れて手っ取り早く目先のタスクを片づけようという風潮に、私は危機感を感じていたのだが、中学校の教師までもがそうであったとは。我が国の教育は末期的かも知れない。いやはや。
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