徒然日記その232. 最近の高校生 解の公式で「やる気」をはかってみたりして  (5/28)

 

 高校生の勉強に対する「やる気」の低下は止まらないようである。「勉強なんてめんどくさい」「こんなことしたって役に立たない」なんていう高校生はどんどん増えているようだ。まあこれは高校生に限ったことではないのだが、義務教育を卒業してその上の学校に通う高校生にはもう少し「やる気」をもって欲しいと思うのだ。

 とくに「めんどくさい」というのは重症である。新しい知識を吸収するのを面倒がっていたら何も得られないのである。例えば、高校1年の数学で、二次方程式の解の公式を習う。「xイコール2aぶんのマイナスbプラスマイナス…」というアレである(ちなみに教科書が改訂されるまでは中3で習っていたのだが)。

 この解の公式、もう1つある。xの一乗の係数が偶数の場合に使える「xイコールaぶんのマイナスbダッシュ プラスマイナス…」のヤツである。こっちのは別に覚えなくても、先の「xイコール2aぶんのマイナスbプラスマイナス…」を使ってルートを簡単にして約分して答は出るのだが、もう1つの解の公式を使った方が速く答えが出る。つまり一度覚えてしまえば速くて便利なんだけど、「めんどくさい」という理由で覚えようとしない高校生が少なくないのだ。

 また、なぜxの一乗の係数が偶数の場合には「xイコールaぶんのマイナスbダッシュ プラスマイナス…」で解を求められるかを考える高校生はさらに少ない。ごく簡単に導けるものなんだけど。こういうことに積極的に取り組むかどうかで、その後の高校3年間の学習態度をはかれたりするのである。

 


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