徒然日記その234. 最近の私立中学校 進学実績最優先?? (6.15)
最近、私立中学生からの相談をよく受ける。「速すぎて授業についていけない」「授業では何を言ってるのかわからない」「宿題が多すぎてこなしきれない」などなど。状況を詳しく聞いてみると、確かに授業の進むスピードは速いようだ。公立中学校の2倍〜2.5倍といったところか。まあ速いのが悪いわけではないと思うのだが。重要なのは、生徒たちが授業についてこられているかということである。
この重要な点、最近の私立中学校では「?」なところが増えているように思う。まず、授業の内容だ。そんな説明じゃ半分以上の生徒が理解できないんじゃないの?というのが結構ある。授業の進め方が決してよろしくなく、さらにスピードが速い。こうなると、学年が進むにつれて、授業を理解できない生徒が加速度的に増加するのである。
多くの相談は、いわゆるトップクラスの私立中学校ではなくて、その次のレベルのいくつかの私立中学校生の親御さんからである。最近になってなぜそんなに相談が増えたのか色々と考えてみて、1つの答えが浮かんだのである。そう、進学実績を稼ぐために上位層の生徒に合わせて授業をかっ飛ばしているのだ(あくまで私の想像である)。ところが、急激にレベルを上げようとしても、教える側の人材不足があって、それが露呈し始めたというわけである。
それじゃあ進学実績を稼ぐべき成績上位層だって力がつかないじゃないの?なんて思ったアナタ!甘いですぞ。そういう生徒たちはすでに進学塾に通っていて、学校の授業には多くを求めていないのである。いやはや。
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