徒然日記その266. 最近の小学校 教科書の電卓マーク (1/10)
小学校の算数教科書には、電卓マークのついた問題が頻繁に出てくる。私のような「3桁×3桁の筆算も、円の面積公式がπr2になる理由も、きちんと習った世代」からは理解しがたいことであるが、「ちょっと複雑な計算は電卓でできればいいよ」というのが今の小学校の算数なのである。
こんな調子であるから、今の小学生は、2桁×2桁よりも段数が多くなる筆算を知らないし、数字がたくさん並んでいる大きな数に拒絶反応を示す。だから、いくら概数の考え方を教えたところで、電卓で計算するだけになってしまうのである。
江戸時代の寺子屋では、「読み・書き・そろばん」を習った。これらは生活する上で必要だからである。では、現代の電卓はそろばんの代わりなのか?小学生にとっては、答えは「ノー」だと思うのだが。
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