徒然日記その278. 最近の高校 予備校講師の出前授業 (8/13)
私立高校の進学クラスでよくあるお話。進学クラスでは、夏休みといえども「補習・補習・学習合宿」みたいな調子で学校に出ていく日の方が多かったりする。まあ、それは当人たちが望んでいるのだからよいとして(ホントかなぁ?)、補習授業をする先生のことを書きたい。
私立高校の進学クラスの補習授業でありがちなパターンは2つある。
1つは、その高校の先生が担当する場合。やたらたくさん宿題プリントをばらまき、その内容は半分以上の生徒が「わけわかんない」飛躍した内容で、解説だって「わけわかんない」とか、「先生、どうしてこうなるんですか?」との質問には「とりあえず暗記しちゃいなさい」とか。残念ながら、こういうトホホな補習は少なくなかったりする。
もう1つは、その高校の先生が担当しない場合。つまり外部委託である。いま流行のアウトソーシングなのだ。要するに、予備校や塾の講師に補習授業を委託するのである。これはいろんな意味で手っ取り早く入試に対応できる。「いろんな意味で」というのは、生徒が入試に即した授業を受けられるということ以外にも手っ取り早い点がいくつもあるからである。難関国公立大学や難関私立大学に合格できる学力を身につけさせるには、指導する「人材」というものが必要になってくる。例えば名古屋大学の数学入試問題を解けない数学教師とか慶應義塾大学の英語を斜めに読んで解説できない英語教師では務まらないのだ。こういう観点から見ると、伝統的な進学校は人材の層が厚い。一方、できたてほやほやの進学クラスでは人材が足りないのである。だから手っ取り早く外部委託しちゃうという発想が生まれるのかも知れない。でも、そうなってくると、合格実績って、その高校が作ったと言えるんでしょうかね。納得いかないのは私だけではあるまい。
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