徒然日記その277. 最近の高校生 中途半端IT化  (8/3)

 

パソコンが家庭に随分と普及した。そのおかげで(?)翻訳ソフトがなくとも、翻訳webサイトで英文を日本語に翻訳できたりする。とはいうものの、例えば教科書の英文をそのまま翻訳サイトで訳させると、なにがなんだかわからない日本語になることの方が多い。これは当然と言えば当然なのだが、翻訳ソフトが完璧ではなく万能でもないからだ。(翻訳ソフトがうまく訳せるように英文を切ったり語順をいれかえたりしないとなかなか良い日本語にはしてくれない。というより、翻訳ソフトとは、ある程度語学力のある人が「下訳」に利用するものだと思う。)

ところがそんなこと考えもしない今どきの高校生は、英語のリーダーの教科書の本文をまるまる入力してトンチンカンな翻訳結果をそのまま写して授業である。当てられなかったらハッピーだし、当てられたらトンチンカンな訳を読み上げるのだ。同じトンチンカンな訳でも、自分で辞書を引いて「ウンウン」考えて作った訳とは価値が全然違う。もちろん自分で考えた訳の方がずっと尊いものなのだ。

機械や道具なんてものは人間が「使う」「利用」ものであって、意味も分からず「使わされる」「振り回される」ものではない。これが分かってない高校生がどんどん増えていて、携帯電話が普及してこの傾向はますます加速している。国民の総白痴化も近いことなのかも。いやはや。

 


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