徒然日記その281. 理系離れ-2 中学生が、ツツジってどんな花? (9/23)
中学生に理科を教えていて驚くことが増えてきた。ちょっと前には「ピントってなあに?」なんて聞かれて腰を抜かしていたんだけど、今年は「ツツジってどんな花?」である。「ユリなんか見たことない」とも。ツツジなんて春にはそこら中に咲いている。中学校の生け垣にもいっぱい咲いてるじゃないか。おそらく視界には入っているのだろうが、「これがツツジの花だ」とか「これが百合の花だ」という意識は無いのだろう。
こういう意識の無さは、理科を学ぶときに困るのだ。理科の基本は観察力と思考力である。この観察力が欠けているのだから、「ツツジの花はアサガオと同じように花びらがくっついているんだ」とか「ユリの葉っぱは細長くて葉脈がまっすぐなんだな」なんて具合に発展しないからである。
テレビだとかテレビゲームだとか携帯電話だとか、四角い枠の中しか見ないし四角い枠の中でしか考えない子供がもの凄い勢いで増えている。これじゃあ観察力や思考力は育たないのだ。
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