徒然日記その307. 大学受験 試験中の呼吸法 (12/22)

 

いよいよセンター試験まで一ヶ月を切った。センター試験のあとには私立大入試が続く。センター試験から私立大入試の期間、受験生はかなり疲労する。緊張もあるし、複数の私大を受験する(あるいは同じ私大を複数回受験する)受験生は疲労困憊である。疲れてくると集中力を欠いて、普段しないようなミスをするし、問題に挑む気力が下がって弱気な答案を書いたりする。(私も経験がある。共通一次試験:今のセンター試験:の2日目の最後は英語だった。疲れているのが自分でもはっきりわかたし、投げやりな解答をしていたように思う。当然、英語の結果は普段の模試からは考えられないような低得点だった。)

だから、試験中にいかに疲労しないかが重要なのだ。どうしたら疲れないかを日々考えていたのだが、先日のフィギュアスケートのグランプリ・ファイナルの解説を聞いていて思わず膝を打ったのである。解説者は浅田選手とキム・ヨナ選手を比較していた。フィギュアスケートのフリー演技では1500〜2000メートルを走るくらいのエネルギーを消耗するそうだ。だから、演技後半になると疲労物質が筋肉にたまってジャンプの着氷時に押さえがきかなくなって転倒したりステップにキレがなくなってきたりするらしい。

そこで浅田選手は、意識して深呼吸をするようにしたらしい。できるだけ多くの酸素を吸い込もうというのだ。有酸素運動と無酸素運動とでは、疲労物質である乳酸のできる量が全然ちがう。もちろん有酸素運動のが少ない。

この解説を聞いて、自分が数学の問題を解いている時のことを思い浮かべた。解法を思いついて計算している時、息を止めているのだ。とくに一気に解ききるときは息を止めている時間が長い。こうやって解いた時は心地よい疲労を感じて、達成感もひとしおなんだけど、こういう解き方は疲労を増大させているんじゃないかと考えたわけである。そこで試しに区切り区切りで深呼吸をしつつ問題を解いてみたら疲れを感じないのである。

一日の試験では大した差は生まれないのかも知れないが、試験が連続する場合は結構な違いになるのかも知れない。「試験は深呼吸をしながら」というのはなかなかいいかもしれないよ。

 


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