高校を訪ねて・・三河編 その2「北設楽・南設楽」


 今日は30度をこえる暑さだと天気予報がいっているので、涼を求めて三河の山岳地帯の学校をまわることにした。尾張地区の撮影の時に、「誰が通うのこんな学校?」という指摘をしたが、今日まわる設楽・鳳来寺・田口高校等は、そもそも通えないエリアにあるので、県が学校を造ったといった方がよいだろう。中には、寮(寄宿舎)を併設する学校もある。

 新緑の季節。ドライブ気分で目的地に向かう。谷間の渓流では「鮎釣り」をしている人も見かけた。学校と学校の間がかなり離れているので、道を間違えたら大変なロスになる。前日の地図の入念なチェックが功を奏したか、比較的スムーズに撮影を終了することができた。

 現在でも行われていると思うが、中学校の時に志望校調査というのが私達の時にもあった。もっとも30年近く前の話になるが・・。中3の1学期のことだったと記憶しているが、この時小生は尾張地区の郡部から名古屋市内に転校した。同級生の一人が「第1志望校=田口高校」と記入した。先生が、「ふざけた生徒がいる」と怒っていたが、この同級生、学校案内か何かで調べてきたのだろうか。当時の私は、そんな高校があることも知らなかった。そんな思い出のある「田口高校」も今回の撮影予定にはいっている。

 稲武町に分校、設楽町に本校があるこの田口高校、本校と分校とは25キロメートル程離れたところにあり、ほとんど一本道(かなりつづら折りの道)とはいえ、車でも30分以上はかかる。名古屋市内の中学校に通ってみえた方ならご承知だと思うが、林間学校はこの稲武で行う。先ほどのふざけた同級生も、この林間学校のことを思い出して「田口高校」と書いたのかもしれない。学校案内によると、昭和16年「田口農林学校」として設立・・とある。(現在でも林業科がある)

 学校設立まで50年の歳月を要した・・ともある。学校一つたてることは大変なことだとつくづく感じる。そういう意味では、安易に、田口高校を志望校とした生徒は「ふざけた生徒」のそしりを免れないだろう。

 山また山の設楽郡も、作手高校を撮影して、今日はおしまい。作手高校前にあるこれって何?ご神木?もし作手高校のことに詳しい方がみえたらお知らせ下さい。


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