徒然日記その102. 学力崩壊!その2.日本語すらあやしい? (6/18)
なんといわれようと小学生や中学生の学力は崩壊しているのである。証拠を示そう。どれくらい崩壊しているかを如実に表しているのが「日本語の崩壊」である。ここで私が言いたいのはテレビや新聞で言われている「コギャル言葉」とか、そういう類のものではない。それ以前の日本語があやしいのである。
英語を教えていて気づくのであるが、ここ2,3年で、肯定文・疑問文・否定文の違いを瞬間的に理解できない中1生が増えた。また、時制の違いを理解できない中学生も急激に増えている。例えば、
現在形の 「・・・する」 現在進行形の「・・・している」 過去形の 「・・・した」 過去進行形の「・・・していた」これらの違いを理解できない中学生が増えているのだ。これでは英語どころではないのである。さらに学年が進んで現在完了形の3パターン:
継続用法「ずっと・・・している」 完了用法「もう・・・してしまった」 継続用法「・・・したことがある」が出てくるともうダメ。大混乱である。こうなってくると分詞構文(後置修飾)はお手上げである。そもそも日本語の文章の組み立てができないのだから、英文の組み立てができないのは当然と言えば当然なのであるが、それにしてもヒドイものだ。ここ2,3年で急激にこういう現象が顕在化してきたように思う。
調べてみれば、日本語の文法だってメチャクチャなのである。修飾・被修飾の関係を理解していない。だから連用修飾か連体修飾かを区別するなんて無理な相談である。まあ、大人の中にだって日本語のあやしいのが大勢いるんだから、日本全国もう手遅れなのかも知れない。正確で客観的な文章すら書けないのだから、文学の行間を読みとるなんて、そのうち死語になるかも知れない。ここまで日本語がおかしくなったのは、小学校の国語の時間が減ったことと教師の国語力の低下が原因だろう。大人も子供も本を読まなくなったし。漫画すら読まない子供も多い。つまり活字とかけ離れた生活をしているのだ。漫然とテレビの前で過ごす毎日。これじゃあもうダメである。
「うちの子は大丈夫」なんて言ってるアナタ、おたくに国語辞典や漢和辞典ありますか?
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