徒然日記その151. インターネットで夏休みの自由研究 (8/5)

 夏休みである。子供たちは遊ぶのに忙しいのだけど、当然宿題も出ている。夏の生活・読書感想文・自由研究が昔も今も夏休みの宿題の三本柱のようである。

 しかし、今年になって、少しばかり変化が起こりつつあるようだ。この変化は自由研究で起こっている。やたらに「インターネット」という言葉が出てくるのだ。学校で配られたプリントにも「インターネットで検索してみよう」とか「調べる方法は、図書館や新聞やインターネットで・・・」なんて具合である。子供たちも特に違和感ないようで、「インターネットで調べたよ」とか「パソコンでやったよ」なんて言っている。それで、その完成品を見せてもらったんだけど、ヘンなのだ。

 綺麗にできているし、ぱっと見はなかなか完成度が高い。しかし、よくみると、webサイト(ホームページ)に出ていることを丸写しである。いくつかのwebサイトを調べて回りそれを自分の言葉でまとめたのではなくて、1つのwebサイトの中身を丸写しなのだ。図や写真(画像)もカラーで綺麗に入れてあるんだけど、これもwebサイトにのっているものをカラープリンターで印刷して切り抜いて貼っただけである。つまり、自分で考えたり描いたりまとめたりした部分が全然ないのである。それでは「研究」とは言い難いなあ。インターネットが普及して、内容の無い自由研究が増えるとはねえ。情報を取捨選択することを教育する必要がありますな。というか、それが最も重要なんだけど、教える側が分かってないんですかね。


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