徒然日記その168. 成績インフレ?内申バブル? (12/23)

 2学期が終わった。だから終業式で通知表をもらう。中1と中2は、例の絶対評価の通知表である。8月12日の塾日記にも書いたけれど、「実際の学力をまるで反映していない」と思う。とくに成績中位・下位の層で顕著である。やたら高いのである。私の感覚からすると1がついてもおかしくないのが2,2がついてもおかしくないのが3になっていると思う。とくに、中学2年生は、去年が相対評価だっただけに、激しく成績上昇である。成績インフレである。内申バブルとも言うらしい。力もついてないのに成績アップである。これじゃあ、何のための通知表か分からない。そりゃ、成績が上がると嬉しいだろうけれど、中身を伴わないアップはいけない。

 さらに問題なのは、中身を伴わない成績アップがあり得るから、努力してアップした場合までも「絶対評価だから怪しいなあ」なんて家で言われてしまう現象が起こることである。成績の基準が曖昧だから、疑心暗鬼になってしまうのだ。しかし、こんな通知表を高校入試に使うなんて無茶苦茶である。内申点の比率を目一杯減らす高校でも、40%を内申点が占めるのである。教師のご機嫌伺いをする生徒がますます増えるんだろうか。異常な世界である。


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