徒然日記その295. 高校入試その2 ほんとに教科書だけからの出題? (3/17)
今年の愛知県高校受験について雑感その2である。今回は、出題内容について。
公立高校の入試問題では、教科書を超える内容は出題されないことになっている。要するに、教科書レベルの基本的な内容が出題されるのであって、それを超えるような難問・奇問は出ないことになっている。でも、それってほんと?
毎年問題を見ていて思うのだけど、例えば地理ってあんなに詳しく中学校で習っているんだろうか。もちろん塾ではやっているのだが、教科書を見てもそんなに詳しく書いてないし、例えば教科書改訂以降、地理の教科書からは日本の各地方---北海道地方・東北地方・関東地方・中部地方・近畿地方・中国四国地方・九州地方---ごとの詳しい説明は消滅しているのだ。それでも教科書改訂前と同じように地方統計資料(人口とか生産高とかが表になってるあれだ)から県名を決めたりする出題がある。中学校の授業だけでこういう出題に完璧に対応できる中学生っているのだろうか?
今年の出題を見ていると、英語も「あれ?」なのだ。例えば、covered with って熟語は教科書に載ってたっけ?こんな具合に教科書を逸脱してんじゃないの?という出題がいくつもある。愛知県公立高校入試問題の作問委員は、中学校で教えている内容や教科書の内容をきちんと把握しているのか疑問なのである。
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