徒然日記その296. 高校入試その3 入試問題の著作権 (3/24)

 

今年の愛知県高校受験について雑感その3である。今回は、入試問題の著作権について。

最近、入試問題に使われる文章の著作権がいろいろ言われるようになった。愛知県の公立高校入試問題は、愛知県教育委員会のホームページで公開されているが、国語と社会科は出ていない。「全日制課程の国語と社会および定時制課程の基礎学力検査は著作権への配慮から掲載を差し控えております。 」ということらしい。これってヘンじゃないのか。

以前書いたと思うが、入試問題というのは受験生に対するメッセージなはずである。「こういう問題を解ける力をつけてください」という出題者からのメッセージのはずなのだ。それなのに、「著作権に配慮して公開しません」とは一体どういう了見なのか。私は愛知県と著者の両方に腹が立つ。

著作権がからんで公開できないような問題を愛知県はつくるべきでない。つまり、著作権をうだうだ言うような人の文章を入試問題に使うべきでないと思う。そして、著者は公開を認めないなら入試問題に使われるのも断るべきだと思う。

実際の入試問題が公開されなくなると、受験生はどんな勉強をしたらいいかわからなくなってしまう。だから、問題の非公開は受験生に対するいやがらせである。

 

注)予備校がテキストに使った文章の著作権について著者ともめているのとは根本的に違う問題です。そのあたりを混同しないように願います。


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