徒然日記その301. 最近の小中学校 夏休みの読書感想文 (8/7)

 

夏休みである。愛知県では毎日毎日うだるような暑さで、勉強なんてやってられない気分になる。それでも宿題はこつこつやっておかないと、夏休み終盤にひどいことになってしまう。理科の自由研究とか読書感想文とか。そういうものが苦手な子にとったら苦痛以外の何物でもないだろう。やらなきゃいけないとは思っていても、どういう風にやったらいいのかわからないし、頭の中に「ズーン」と重たいものが乗っかってる感じ。考えただけで憂鬱(ゆううつ)になろうというものだろう。

だから需要があるようで、書店をのぞけば自由研究のネタ本とか読書感想文の書き方本とかが目立つところに山積みになっている。東急ハンズをのぞいてみれば自由研究キットが売られていて、中学生(?)が母親につれられて、「これなんかどう?」「これは去年やってる子がいたし」なんていう会話が聞こえてきたりする。

こういう状況をながめていて、ふと思った。そもそも読書感想文なんて何の役に立つのだ?

原稿用紙5枚に感想文を書きなさい

あらすじを引用しちゃだめよ

「思った」とか「感じた」とかは使っちゃだめ

その本を選んだ理由は書いちゃだめ

映画になった本もだめ

とかがこと細かに書かれた「べからず集」なんかが配られて、それでも「5枚書きなさい」とくる。これで憂鬱な気分にならない小学生や中学生はいるのだろうか。じゃあ、作文の書き方を教わっているのかといえば、そんなの教わってはいないわけで、読書感想文の宿題は、読書嫌い・作文嫌いを増やしてるだけじゃないのか。

こういう考えをする人は少なくないようで、ネットで「読書感想文」をキーワードにして検索していてこういうホームページを見つけた。

自由に使える読書感想文〜読書感想文をさっさと片付けて、夏休みをエンジョイしよう!!〜

最初に、「読書感想文が書けなくて苦労をしている児童・生徒向けに書いたオリジナルの読書感想文。このまま読書感想文をパクるもよし。少しアレンジしてオリジナルの読書感想文に仕上げるもよし。今年の夏休みは宿題の読書感想文から解放されたい君たちのために、学校提出に限り著作権フリー(つまりパクリ・コピペOK)、自由に使える読書感想文を大公開!」

うわあ、過激だ。国語の先生が見つけたら顔を真っ赤にして怒りそう。このホームページには賛否両論あるようだが(実際に賛否両論を受け付けていて、なかなかフェアな管理人さんだ)、「賛」の意見の中には頷けるものがあると思うのだ。皆さんはどう思いますか?

 


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