徒然日記その300. 最近の中学生 3県3カ国 (7/3)

 

「ゆとり世代」という言葉はすっかり定着したようで、なにかにつけて「だからゆとり世代は…」とか「ゆとり世代は…だね」と扱われているようだ(たいていネガティブな意味で言われる)。

では、ゆとり世代とはどんなものなのかと、定義をネットで調べてみた。

ゆとり世代(ゆとりせだい)は、主に義務教育においてゆとり教育を受けた世代。ゆとり教育世代とも言う。差別用語として用いられることが多い。

なるほど、やっぱり差別的用語か。では、ゆとり教育とはどんな教育だとろうか。これもネットで調べてみた。

ゆとり教育(ゆとりきょういく)とは、学習者が詰め込みによる焦燥感を感じないよう、学習内容を以前よりも縮小した教育のこと。これにより落ちこぼれの問題が大幅に解消されるとされた。

なるほど。ゆとり教育で落ちこぼれが解消するはずだったのか。実際には解消なんかされなかったけど。ゆとり教育の結果、学力下位層は減らず、学力上位層が減ったと私は思っている。だって、下位層はもともと勉強しないわけだから教える量を減らしたって変わらないでしょ。一方の上位層では教わることが減ったら自動的に知識も減るわけ。だから学力も相対的に下がるわけだ。学校で教わる内容が減って、そのぶんを塾や予備校で補ってる生徒は学力キープ,そうでない上位層の生徒は学力ダウン,というのが現実だと思うのだ。

親御さんたちはお子さんの教科書をご覧になったことがあるだろうか。例えば地理の教科書。日本地理で各論を習うのは3県だけ。世界地理では3カ国だけである。ゆとり世代は3県3カ国の世代なのである。

だから、ゆとり世代は島根県や富山県の場所を知らないのが普通だし、さくらんぼの名産がどこなのかも知らないのである。よくテレビで「ハワイの場所はどこですか?」なんて質問にオバカキャラのタレントがとんちんかんな場所を答えて笑いをとっているけれど、ゆとり世代のほとんどは、そんなオバカキャラになりかねないのである。

そういうゆとり世代が大学生になった現在では2006年問題が現実となって大学関係者を悩ませているのであって、有名大学・難関大学といえども大丈夫とはいえないところが悲しい。誰か責任とれよ、なのである。(偏差値マジックにだまされないように)


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