徒然日記その305. 最近の高校 教育困難校 (11/3)
産経ニュース 2008/11/03 を引用する
神奈川県立神田高校の入学試験で、服装や態度に問題がある生徒を不合格としたことで、校長が更迭処分を受けた。学校生活にふさわしい服装、態度を含め規律を守ることは合否基準以前に当然のことだ。 同校に限らず生徒への指導は毅然(きぜん)と行うべきもので、その原点を十分に議論することなく処分を先行させたのだとすれば極めて残念だ。
今回の更迭については、県教育委員会や同校に多数の電話やメールが寄せられ、9割は校長や学校側の判断を擁護する内容だった。生徒の間からも異動撤回の署名を集める動きがあるという。
神田高校では入学願書受け付け時や試験日に、髪を染める、ズボンをひきずるといった服装や態度で著しい問題がある受験生をチェックし、最終的に「入学後の指導が困難」として合格圏内でも不合格にした生徒が平成17、18、20年度入試で計22人いた。 同校は約340人の全校生徒のうち年間約100人が退学する問題校とされてきた。関係者によると、更迭された校長は規律刷新に率先して取り組んでいた。自身もまた「教員の生徒指導の負担を軽減し、まじめな生徒をとりたかった」と話している。 ただ、入試時のチェックの際、問題のある生徒には直接告げるべきだった。入試のときまで、だらしない身なりや問題のある態度には、その場で一喝して正していくのが教師らの役割だろう。
こうした生徒を許してきた責任は家庭や中学校にもある。連携して教育、指導しなければ問題は 解決できない。学校現場では厳しい生徒指導をためらう傾向がある。授業で騒いだ子を廊下に立たせるといった指導は体罰や人権侵害だと批判される。授業中にメールをしていた生徒から携帯電話を取り上げただけで保護者が抗議してくるケースもあるという。
(後略。改行位置を変えました。)
皆さんはこの記事をどう感じるだろうか。私は更迭された校長に同情するし、100%とはいかなけど同意できる部分が多い。「教育困難校」と呼ばれる高校はどこの都道府県にもあるようだ。たいていは公立高校で、こういう高校ができてしまう一因には思い切った指導がやりにくいことがあると思う。さらに、「定員割れしたら全員合格させなさい」「とにかく退学はさせないように」などと上からは言われるようだし。実際、ちょっと前の愛知県の公立高校でも面接試験を待っている教室でタバコを吸ってる受験生がいたというハナシを聞いたことがある(真偽のほどは確かめていない)。相手が小学生だろうと中学生だろうと高校生だろうと、「毅然(きぜん)とした態度」で指導にのぞむことは当然だと思うのだけど。
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