徒然日記その337. 最近の大学受験 名古屋市内の公立伝統校の高3生の一年? (6/1)

 

久しぶりの更新だから、ちょっと「毒」を吐いてみようかな。(笑)

ちょっと前に河合塾の第1回全統記述模試があった。その前にあった第1回全統マーク模試とあわせて、判定データが返ってくるのが6月である。そして、少なくない高3生---特に名古屋市内の公立伝統校の少なくない高3生---が、はじめて現実を知るのである。だって、志望大学欄には東京大学とか京都大学とか名古屋大学とか、超難関大学をズラリと並べたのだから。

センター試験タイプのマーク模試ですら半分も得点できない教科があるんだから、そりゃE判定(要するにムリ!という判定)が並ぶわけである。で、自分の実力の無さを知った時点で大学入試センター試験まで半年ちょっとなのだ。だいたい高3の6月にセンター試験の勉強を始めるってことは、前述の超難関大学の二次試験の勉強は間に合わないこと確定なのである。

いやいや、6月に受験勉強に必死に取り組み始めるのはずいぶんマシな方であって、プライドが高い名古屋市内の公立伝統校の高3生(一部だよ)は、「青春しなきゃいけない」ってな感じで部活や学校行事に燃え続けるのである。これは一種の現実逃避なのかも知れないが、もっとも受験勉強がすすむべき夏休みには2学期の学際に向けてクラス一丸となって青春だ。「自由っていいなぁ、青春ってサイコー!!」ってやってる間にも学力はさっぱり上がっていないから、秋の模試の判定結果も軒並みE判定(冗談はやめろ!という判定)だ。

それでも現実を受け入れないプライドが高い名古屋市内の公立伝統校の高3生(一部だと思いたいよね)は、「まだまだこれから」と、ようやく受験勉強を本格化させる。この時点で木枯らしが吹いてセンター試験はすぐそこだ。それでも第一志望は東京大学とか京都大学とか国立医学部とか名古屋大学とかの超難関大学のままである。冬休みはそれなりに勉強したが二次試験対策はさっぱりすすんでいないばかりかセンター対策だって完全にはできなかった。国語と英語の得点が安定しないのだ。数IIBも時間が足りないし。慌てて本屋に国語のセンター対策本を買いに行って読んだけど、わかった気になってやってみた過去問でもやっぱりペケ。英語では速読力がないから最後の長文を読み切れないし図表問題で手間取ったときにはボロボロだ。リスニング対策も慌てて始めたけどさっぱりで、半分得点するのがやっと。数学IIBはどうがんばっても全問解く時間がない。

こんな状況で気持ちが焦り始めたんだけど、無情にもセンター試験本番がやってくる。案の定、目標得点にはほど遠く(そもそも「目標」ではなくて「希望得点」だし)、自己採点集計結果では名古屋大学どころか名古屋市立大学や愛知県立大学すらヤバイ判定だ。こんなことは受ける前からわかっていたことだけど、生徒の学力を買いかぶっている(?)先生方が「おい○○、どうした?調子が出なかったのか?」なんて、まるで実力を出し切れなかった故の結果といいたげである。

この時点で机の本棚に立ててある名古屋大学の赤本は無用の長物と化してしまい、名古屋市立大学や愛知県立大学の赤本を買ってきて過去問を解いてみるも、ちっとも解けなくてお手上げである。国公立大の前期試験まで時間がないけれど、センター出願で合格できるとタカをくくっていた滑り止め私大もヤバイ判定だから私大一般入試の準備もしなくちゃいけない。赤本を何冊もバタバタとこなすけど大学ごとに出題傾向が全然違っていることをいまごろ知って困り果てる始末。で、あっという間に私大一般入試が終わって国公立前期試験の勉強を始めた頃に私大の「不合格通知」が続々と届いて意気消沈である。

最悪の精神状態で受けた国公立大前期試験もやっぱりボロボロで(じゃあ良い状態で受けることができたならバッチリだったのか?)、ネットで「不合格」発表を確かめて後期試験を受験することにしたけど、前期試験がすんでからは勉強に全然集中できていないから後期試験でも撃沈されちゃった。

結局、合格したのは滑り止め中の滑り止めである私立の○○大学だけ。でもやっぱりにプライドが高い名古屋市内の公立伝統校の高3生(ごく一部だってば)の高3生は私立○○大学を蹴って浪人である。おっと、河合塾がウエルカムしているぞ。

 

えーと、もちろんこれは全部フィクションです。(笑)

次回は、洗脳されてる名古屋市外の公立進学校のフィクションを書こうかな、っと。


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