徒然日記その210. 最近の中学校---「静かにしなさい!」(4/22)

 

 中学生が授業中うるさい。私語がひどいのである。このことは以前に書いたのだけど、塾ではなくて中学校ではどういう状態なのか興味があって、授業参観に行って来たのである。中1〜中3まで全部のクラスを参観してきたのだけど、やっぱり騒々しかった。先生が「静かにしなさい!」とやっていたクラスは全体の半分近かった。ひどいものである。授業参観の日ですらこういう有様なのだから、普段の状況は想像に難くない。

 それにしてもこの状況は異常である。すぐに口を開くクセ(?)は、すでに体に染みついてしまっているようで、なかなか直らないようだ。体に染みついてしまっているということは、このクセ(?)は中学校入学以前に身についてしまっているということである。

 落ち着きがない原因は、幼児期のテレビやそれ以降のテレビゲーム,さらには携帯電話などと考えられるけれど、最近もう1つの原因を思いついたのである。それは何かというと、授業で「元気よく手を挙げなさい」という指導である。生徒に、少し質問を振ると「はいはいはい!」「先生、はいはい!」「私も、はい!!」「ぼくも、はい!!」というリアクションがある。一見、元気で積極的に授業に参加しているようだけど、そうじゃないのではないかと考えるようになったのである。

 なぜなら、「はいはい」と元気よく手を挙げている生徒を当ててみても、「深く考えていない」答えばかりが返ってくるからだ。手を挙げりゃそれでいいような感じなのである。おちついて考えさせることが必要だと思うのだけど、どうやら小学校の授業はそうでないケースが多いようである。中学校でもそうなのであるから。


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